俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する 〜その後のエピソード〜
果穂は地元と、都内と海外のチャペルの3ヶ所で悩み、とりあえず都内のチャペルを見に行く事にする。
チャペルは思っていたより広くて厳かな雰囲気だった。
果穂の顔を伺う。
大きさに圧倒されている様で、天井のステンドグラスに釘付けになっていた。
ここは無いな、と直感で思う。
果穂は分かりやすい。
多分、本人が思っているよりもずっと。
もっとアットホームな感じを求めている筈だ。
週末、地元のチャペルに行けるよう仕事を調整しておこう。
早めに新田にメールで連絡を入れる。
『了解しました。調整します。
それと、戸川さん黒でした。明日詳しくお伝えします。』
黒と言う言い方に若干語弊があるが、
…刑事にでもなったつもりか?
新田のなりきりに付き合うのはいささか抵抗がある。
まぁ、仕事自体はしっかりこなすから仕方ないが…。
「分かった。話の内容によっては処分を下す。」
そうメッセージを送ってスマホをポケットにしまう。
「お仕事、大丈夫?」
果穂が近くに戻って来て、俺の様子を伺う。
「大丈夫。それより、ここはどう?」
「うーん。ちょっと思っていたより大き過ぎるかなぁって…。
身内と地元の友達を呼ぶくらいならそんなにいっぱいにはならないし……
翔さんはどう思う?」
「挙式は果穂に任せるよ。
嫌でも披露宴は親父が仕切りそうだから、
面倒臭い家で悪いな。」
「そんな事、全然思って無いよ。
大丈夫、他の人より沢山ドレスが着れてむしろ嬉しいから。」
ふふふっと笑ってくれる。この笑顔にいつも救われる。
「ありがとう、そろそろ帰ろう。牛丼食べたい。」
チャペルは思っていたより広くて厳かな雰囲気だった。
果穂の顔を伺う。
大きさに圧倒されている様で、天井のステンドグラスに釘付けになっていた。
ここは無いな、と直感で思う。
果穂は分かりやすい。
多分、本人が思っているよりもずっと。
もっとアットホームな感じを求めている筈だ。
週末、地元のチャペルに行けるよう仕事を調整しておこう。
早めに新田にメールで連絡を入れる。
『了解しました。調整します。
それと、戸川さん黒でした。明日詳しくお伝えします。』
黒と言う言い方に若干語弊があるが、
…刑事にでもなったつもりか?
新田のなりきりに付き合うのはいささか抵抗がある。
まぁ、仕事自体はしっかりこなすから仕方ないが…。
「分かった。話の内容によっては処分を下す。」
そうメッセージを送ってスマホをポケットにしまう。
「お仕事、大丈夫?」
果穂が近くに戻って来て、俺の様子を伺う。
「大丈夫。それより、ここはどう?」
「うーん。ちょっと思っていたより大き過ぎるかなぁって…。
身内と地元の友達を呼ぶくらいならそんなにいっぱいにはならないし……
翔さんはどう思う?」
「挙式は果穂に任せるよ。
嫌でも披露宴は親父が仕切りそうだから、
面倒臭い家で悪いな。」
「そんな事、全然思って無いよ。
大丈夫、他の人より沢山ドレスが着れてむしろ嬉しいから。」
ふふふっと笑ってくれる。この笑顔にいつも救われる。
「ありがとう、そろそろ帰ろう。牛丼食べたい。」