研がれる私/長編エロティックミステリー
一人目の男③



いいわー、いきなりこういうことね

ふふ…、さすがエントリー通過さんだけあるわね


***


一番目のカレとの会話は何しろ流れるようで、バッチリ及第点だった

「えっ‥、じゃあ、あなた、医療関係に就いているのね…?」

「ああ、だから”材料”の調達はどうにでもなる。もちろん、良心やモラル、コンプライアンスにそっぽ向く気概がなきゃできないことだ」

カレは私の目を正面から捉え、穏やかな顔つきながら、不敵な眼光を発してそう言い放った

ホンモノかな、この人…

ああ、”男優”さんか(苦笑)


***


「…わかったわ。公言通り、採否の結果は二人きりであなたの指定場所でお伝えするわ。まあ、デートってとこね。ええと…、あと3人”面接”を済ませてからだから…、2週間後の今日と同じ時間でどうかしら?場所はメールでお願い」

「了解した。2、3日中には場所を知らせる。採否の結果は会ったその時ってことで頼むよ」

カレは終始、歯切れがよかった

「承知したわ。…ああ、もう一杯何かやって。今日は私のおごりだから」

「じゃあ、カルアミルクをもらおうか…」

カレはここでも額のシワを躍動させ、ラストドリンクを私に明かした

ソルティー→モスコー→カルアか…

どこまでも及第…

この日はどうしようもなくそこに帰結した

そして、最初のカレ、高石トールの職業は薬剤師ということだった




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