研がれる私/長編エロティックミステリー
三人目の男①



二番目のカレからはいい香りが漂ってくる

樹液っぽいベースのコロンに、男性の芯が分泌する何かとかぶさった淡いアニマル臭…

こういったフュージョンがかった、どこかさらっとした際立ちは大好きなの

とてもそそる

要するに石橋ミッチーは、何かとそういった”個性”が危なく絢っていた


***


「じゃあ、結果を聞く場所は自分のアパート、××日の17時ということで…。この日は休みなので、それでいいっすかね?」

「いいわ。採否の結論持って、あなたの部屋に行く」

「お待ちしてます」

受け答えとか、妙に子供っぽいところも気に入ったわ

「最後にもう一杯どうぞ」

「ではキールをもう一杯…」

この時点での本命さんのオーダードリンクはカンパリ→キール×2だった

私はソレも個性的ねって、単純に気に入った


***


二番目の候補者もその夜のうちに入力を完了させ、3日後に控える次の候補をチェックした

お次は石渡カズヒコ…

年齢33歳、職業はプーときた

画像で見る限り、ルックスもダサレベルで、はっきりって付き合う男としては好みから完全はずれる

NG男よ

なのに、エントリーした理由となるのだが…

***

うん…、それは、”私のヒモになりたい”とプロフィールに添えてあったこと

そうなる

”すきま女優の館”で私の参加したストーリーの読者として私を見染め、このフレーズを言われちゃあ、どんなもんか見定めしてやるって…

そんな気分になった

ダメ元ってことになるんだけど、所詮は

まあ、今日の二番目さんが私の望みにほぼはまっていたんで、かえって三番目でよかったわ

何しろ安心して落とせるんですもん





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