研がれる私/長編エロティックミステリー
四人目の男①



四人目…

私の面接相手、ラストバッターは石神康友、39歳

このカレは事前に余分なプロフィールの申告はなかった

従って、顔写真(半身)の画像と、年齢のみだった

この人を四人の中にエントリーしたのは、”眼”に訴えるものがあったから…

要はそれに集約されていた

つまり、それ以外は何が”隠されて”いるかわからない

例えば、病的な潔癖症の持ち主か、極左の反体制思想主義者、はたまた、余命いくばくかの前科10犯で墨持ち等々…

カレと会えば、あの眼の源泉が分る

最期の男は基本体で接しよう…

私は自然とそんな気持ちになれた


***


何しろ、前回はちょっとまずかった

自分としても、反省点が多かったと自覚してる

面接相手の脂肪付・石渡は、私がハナからバカにしてることを察していたから…

だが、そんなブヨ男でも、私がその眼光だけでエントリーしただけはあった

多数の意味合いでハンパなく、少なくとも簡単にスルーできる男ではなかったのだ

下手したら、コイツに足元を掬われかねない…

決して侮れない…

そんな思いを痛感させられた後の、四人目だった


***


インセイン11番席でのファーストコンタクトは、最終男もご多分に漏れずで始まった

「…パートナー募集の面談席はここですね?」

「ええ、お待ちしてましたよ。どうぞ、掛けてください…」

最後のカレの第一印象…

それは、二番目と甲乙つけがたい好感触だった

いいわ…


***


石神さんは一見して、重厚感を発していた

ラガーマンのようなごっつい岩のような体躯、精悍な髭…

何しろその佇まいには、芯を得た自信と余裕を湧き立たせている…

年上ってこともあるが、このシュチエーションをナシとしても、単純にステキだった

でも、私はそんな人には、決まって挑発をしたくなる性分なの

真の素を晒させる…

それは、私の前に現れた存在さんに対して、必須のマイ・アプローチだった

さあ、あなたも毒を覆ったそんな上着は脱いでちょうだい

裸になって…




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