研がれる私/長編エロティックミステリー
恋人役、決す!①



私は、即行動が信条だ

カレの”リクエスト”はその夜の内に、…正確には翌朝までかけてだったが、”すきま女優の館”マイページ上でアップした

”危険な危険なすきまちゃんの続編アップだぞ~!はよ、見に来いや~”

まあ、こんなのノリだった


***


昨夜、ジャンクで康友は言ってたわ

「…ルイ、お前の創り出す”物語”は、もはやこのサイトのスポンサーが注目してる。大げさな言い方すれば、大金を流し込んだぎょろついた欲望の行先にやっと辿り着いたってとこだ。これからのお前とオレの危険な大人の遊戯は、ビップ席のモンスター・スポンサーが一部始終、凝視するだろう。いわば、”真の”観客はユーザーからこのサイトの”主”に移ったんだ」

カレは結構、事務的に話していたわ

もしかすると、そのモンスポのジジイたちに礼節を尽くしてるのかも知れない

表面上ってことはあっても…

だが一方で、そんなもんに遠慮なくいこうやって、そんなシグナルにも感じ取れた

まあ、私としてはどっちでもいい

私のホンキを認めてくれるのであれば、札束を枕に人殺しの現場をあくびかきながら直視できるクソ野郎でもOKってことだし

宮本ルイは、こういう局面でもそうよ

何でもアリよ…


***


ジャンクでの彼との40分あまりでは、”他”にもあった

「じゃあ、そろそろ例の封筒開けるわね」

「ああ…」

二人による話の終盤、私は思い出したように脂肪付・プーさんの生爪を梱包から解放した

で…、セカンドバッグから、百均で購入した虫眼鏡を取り出して、まずはそのブツをマジマジとね…

ウォー、あった~!

それはアルファベットの”K”…

「石神さん、この虫眼鏡で”ここ”、見てくれます?」

私は百均虫眼鏡をカレに手渡して、テーブル上のプーの生爪を手でカレの眼前まで移動させた

「…」

さあ…

なんかコメントしてちょうだいよ、実行犯さん!





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