研がれる私/長編エロティックミステリー
奇策あり⑤



「…で、どうなのよ!あなたの正直な気持ちとしては。爪はがされ仲間とはさ、面識あるんでしょ?」

「面識はな…、まあな」

「それで、あなたが誘えばどう出ると踏んでるの?ええと、まず高石さんの方はどうよ?」

「ヤツは尻込みだな」

「爪ベロリで、悔しい気持ちとか、康友を憎む感情だとかはどんな感じ?」

「そりゃー、あるだろ」

「あなたくらい?」

「それはどうかな…。かえって、ヤツの方が強いかもな。いや、もう一人も含めてだわ、これ。だってよう…、あいつら、定職持ってるんだぜ。なら…、やっぱ、俺よかプライドは高いだろ。だから石神に受けた屈辱感は、俺以上って考えるのがフツーかとな」

それは、もっともだ、うん…


***


「じゃあ、もう一人の石橋さんは?」

「うーん…、かえって石橋の方が乗ってくる気がする。キレると歯止め効かないってところあるみたいだしな。ヤツを深く知ってる訳じゃないが、何しろ、このイカレたサイトのコアメンバーだ。プラス、お前をマジでお気に入りらしいからな」

うーん、そう言う視点か

やっぱり、この脂肪付のプー、頭の方はけっこうスマートだわ


***



「…ましてや、硬い仕事に就いてるのに自分を汚し、傷つける性を抑えきれないってな。あーいったタイプは、一旦コイツ!と思った相手へ攻撃に出たら、もう抑えがきかないだろうな」

なかなか多弁になってきたわ、このプーさん

「そうなら、彼の方はあなたの押し次第ね」

「手当弾むんなら、頑張る。何しろプーだしな、俺」

だんだん素直になってきたわね、この人…(苦笑)


***


「あのね…、本プロジェクトは、”この3人”揃ってじゃないと意味ないのよね。だから、石渡さんはまず石橋さんを引き込む。そのあと、3人でよく打ち合わせして、目的意識を共有しましょう。その過程を経てから、3人で高石さんを落とす。こんな道筋でどうよ?」

「いいんじゃねーか」

ここで出たわ、この投げやりモード(バク笑)




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