イケメン検事の一途な愛
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19時45分。
「お腹空いたなぁ」
すっかり日も暮れて、半日動きっぱなしでお腹はペコペコ。
通販で買った食材で簡単な夕食を作ったのに、彼はまだ帰宅してない。
ダイニングテーブルの上の料理をじーっと見つめて、お腹のグーグー鳴る音がBGMになってる。
「先に食べるのも癪だから、残りの片付けでもするか」
玄関にまだ幾つかの荷物が置かれていて、リビングに運んだ荷物の中にはまだ未開封の物もある。
チェストやクローゼットがあるわけじゃないから、仕舞うに仕舞えない衣類。
それと、ドレッサーも無いから化粧品類も片付かない。
最低限の物しか買ってないはずだけど、緩衝材と段ボールの多さに眩暈がしそうだ。
一応、衣服類、化粧品類、日用品、それとその他の物に仕分けて段ボールにそれぞれ入れてある。
それ以外の物は、彼のために買ったもの。
浴室や洗面所にある品と同じものを購入した。
詰め替えのあるものは詰め替え容器のもので。
普段使いの消耗品なら、あっても困るものじゃないと思うし、ここに泊めて貰う御礼だから。
玄関で空になった段ボールを潰して纏めていた、その時。
暗証番号を入力する音が聞こえ、ドアが開いた。
「ただいっ………何これ」
「………おかえりなさい」
大量の荷物を目にして唖然とする彼。
無理もない。
お昼に帰宅来た時にはまだなかったのだから。
「邪魔ですよね。………片付けますから」
「それは全然構わないんだけど……、ッゴホッ……んッ…」
彼は顔を歪ませ口元を覆った。
「ごめんっ、……ちょっと通してっ」