イケメン検事の一途な愛


「そっか。それは良かったね」
「………はい」

良かったのかな。
思い出せたけど、両親は亡くなってるはず。
あんなにも何箇所も刺されて、その後家に火までつけられたのだから。

「今記憶を整理してる段階で、それが纏まったら両親のことも含めて調べたいんですけど」
「ん、……なるほど」

自宅に押し掛けただけで十分迷惑行為だ。
それプラス、プライベートな時間にまで仕事のようなことをさせようとしてるのだから、申し訳ない。

「で、何を聞きたいというか、調べたいの?」
「あのですね……」

自分の名前や両親のことは市役所に行って戸籍謄本を取ったりすれば分かること。
父には弟がいたし、母には妹がいた。
年齢的に考えても、まだ生存してる確率の方が高い。

住んでいた自宅に関しては法務局に行けば分かると思うし。
両親が亡くなっているとして、遺骨がどこにあるのか聞くなら、両親の兄弟たちに聞けば恐らく分かるだろう。

私が今一番知りたいことは……。
両親が刺され放火されたあの日の出来事のこと。
例え火事で全焼したとしても、私の遺体は無かったはずだから。
よくドラマであるように、替え玉で遺体を…なんてされてたとしても、事件や事故として記録が残ってるはず。
それをどうやって調べられるのか?ということだ。

「当時、父の会社でトラブルがあって、事件になるような大きな案件だった記憶があるんですけど」
「え?」
「そういった過去の事故や事件みたいなものって、どうやって調べることが出来ますか?」

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