壊れるほどに愛さないで
「住んでるとこも、白じゃん」

クスッと笑った俺を、美織が、少しだけ口を尖らせた。

「たまたまだもん」

いつも、白いモノが好きな美織をこうやって俺が、揶揄うからだろうか。

「怒った?」

目だけで笑った俺をチラッと見ると、美織は、すぐに、視線を逸らした。

「……怒ってないけど……」

「けど?」

「雪斗が……」 

「俺が?」

「すぐ、揶揄うから……」

「怒んないで」

無意識に、美織の髪をくしゃっと撫でていた。拗ねた美野里によくそうしたように。途端に、美織の体が小さく跳ねて、頬を赤く染めた。

「あ、ごめん」

俺の顔も熱くなる。

美織は、美野里じゃないのに、顔も性格も違うのに、身体が勝手に動いてしまう。
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