壊れるほどに愛さないで
「あ、雪斗と恭平くんだ」

雪斗は茶髪で、恭平は、金髪頭だ。二人で肩を組んで他のメンバーと一緒に歯を見せて写っている。

「これ、展覧会の時か何かで撮った集合写真だ……恥ずかしいな、若気の至り的な……」

「ふふ……いいな、楽しそう。人数も多いね」

「あぁ、サークル自体は、他大学の生徒も在籍できるからさ、俺も全員とは話したこともないし、把握もしてないな。恭平と勇気さんとよく三人で山行って写真撮って、そのまま山から下りるのめんどくて、寝袋で寝てた」

「え?寝袋?!」

目をまんまるにした私を見ると、雪斗が、目を細めてケラケラと笑う。

「あはは、美織は、したことないだろうね、てゆうか女の子はしなくていいんだけど。でも意外と寝袋あったかいんだよ、誰かに添い寝して貰ってるみたいでさ」

雪斗は、なんてことない口調でそう言うと、ビールを飲み干した。

(添い寝……)
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