壊れるほどに愛さないで
あれから、手紙も電話もなく、2週間近くが過ぎた。あの日から雪斗は、私を心配して毎日、欠かさず、送り迎えをしてくれている。

でも、私を送っていく為に、医師とのアポイントを翌日に回したりする電話を、隣のデスクから聞いてしまうと、雪斗に迷惑をかけていることに心苦しくなる。

ーーーーそして、友也からは、あの日以来、連絡は一度もない。

(……あの手紙……)

あのパソコンの文字で書かれた手紙と、美野里の盗撮写真のことばかり、頭に過ぎる。

(友也……)

そして、私は、毎日、スマホを確認するのが、日課になっている。友也とは、キチンと別れられた訳じゃない。それに、結局、友也が、美野里さんだけでなく、私にまでストーカーしていたのかどうかは、証拠が十分でなく、分からず終いだ。

もっと分からないのは、どうして私なのか?

背格好や雰囲気が似てるだけで、ここまで執着するものだろうか?

私は、パソコンで、『ストーカー』を検索してみる。

ストーカーとは、ある 特定の人に対する好意がかなわなかったことに対して、恨むようになり、異常な行動を繰り返す。具体的事例としては、つきまとい、まちぶせ、押しかけや無言電話などを指す。

いまある私の手元の情報からだと、友也は、このストーカーの定義に当てはまる。

(でも、ある特定の人か……)
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