壊れるほどに愛さないで
「まぁ、4年ほど前の話みたいだし、美織、泊める位だし、詳しいことは本人にしか分かんないけどね」

(4年……)

その年月にすら、雪斗に偶然を感じてしまうのは、気のせいだろうか。

「そう、なんだ……」

雪斗と付き合ってる訳でもないのに、心が騒がしくなる。

このワンピースもわざわざクリーニングに出してずっと4年間保管していたことになる。

男の人って、そうなのだろうか?友也も元カノの写真を大事に小説に挟んで持っていた位だ。
女の人より、男の人の方が、失恋を引き摺ると聞いたことがある。

「あ、でもね、恭平曰く、雪斗君、見た目いいのにさ、もう、長く彼女居ないってゆうか、作ってないみたいだよ。だから、美織に雪斗君が、あんなに興味もつの、珍しいって」

「そ、うなんだ……この借りたワンピースも私にピッタリだし、元カノに、私が似てるのかな?」

雪斗は、どうして私に興味を持ってくれるのだろうか?元カノに顔立ちや、背格好が似てるのかもしれない。雪斗と出会って間もない私は、本当に、そんな事くらいしか思い浮かばない。
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