六月の月に愛を誓う。
–––「先輩が正しいと思う方を選んだらいいと思います」
ふと、沙耶ちゃんに言われた言葉を思い出す。
…ああ、私、間違えちゃったんだ。
律希にどう思われるかが怖い。絢斗のことを思い出してまた傷つくのが嫌。
そんな風に全部自分のことばかり考えてた。
律希にとって何も話さないで隠されることの方がずっと傷つけてしまうと少し考えればわかったはずなのに。
怖いも不安もわからないも、全部ちゃんと言葉にして伝えないと相手に伝わるはずがないのに。
私は全部、見て見ぬふりをしてしまったんだ…。
私の好きな人は律希だよ、と即答できなかったのは、今もまだ私の中に絢斗がいるから。
私は自分の気持ちだってわからないよ…。
*
律希と喧嘩のようなものをしてから、三日が経った。
一方的に避けられている日が続き、私も気まずくて避けていた。
そんなある日の放課後。
「…え」
家に一人で向かって帰っていると、絢斗からメッセージが届いた。
ふと、沙耶ちゃんに言われた言葉を思い出す。
…ああ、私、間違えちゃったんだ。
律希にどう思われるかが怖い。絢斗のことを思い出してまた傷つくのが嫌。
そんな風に全部自分のことばかり考えてた。
律希にとって何も話さないで隠されることの方がずっと傷つけてしまうと少し考えればわかったはずなのに。
怖いも不安もわからないも、全部ちゃんと言葉にして伝えないと相手に伝わるはずがないのに。
私は全部、見て見ぬふりをしてしまったんだ…。
私の好きな人は律希だよ、と即答できなかったのは、今もまだ私の中に絢斗がいるから。
私は自分の気持ちだってわからないよ…。
*
律希と喧嘩のようなものをしてから、三日が経った。
一方的に避けられている日が続き、私も気まずくて避けていた。
そんなある日の放課後。
「…え」
家に一人で向かって帰っていると、絢斗からメッセージが届いた。