エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む

 手術は深夜に及んだ。
 手術室から出てきた昴さんが目を細めたのを見て、私は心底ほっとした。

 大翔さんはくも膜下出血で、すぐに対応できたことが幸いしたそうだ。
 手術も無事に終わり、入院は必要だけど命に別状はないそうで、それを聞いた里穂さんはまたボロボロと泣いた。

 里穂さんは何度も頭を下げた後、大翔さんの付き添いに行き、私は廊下で昴さんをぼんやりと待っていた。

< 121 / 219 >

この作品をシェア

pagetop