エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む

 次の日、昴から昼食に誘われて二人で中庭に出る。
 今は自分も小春の弁当だ。

「機嫌いいな」

 昴が俺の顔を見るなり言う。
 少しドキリとして、ぶっきらぼうに返した。

「別に。お前もやけに機嫌いいじゃないか」

「昨日、夜勤から帰ったら、まだ子どもがふたりとも寝ていて……朝だと言うのに、香澄に無理させてしまった。恥ずかしがる香澄もかわいくて、つい」

「ぶっ……! だ、誰が妹のそういうことを聞きたいと思うんだ⁉」

 お茶を吹きだすと昴がハンカチを差し出してくる。
 っていうか薄々感じていたけど、ほぼ毎日じゃないか⁉︎

「ハハ、怒るなよ」
「本当にお前は……!」

 俺は差し出されたハンカチを奪い取って、昴を睨んだ。

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