エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む

「しかし、よかったよ、神也も幸せそうで」

 落ち着いた時、昴が言う。

「あぁ」
「珍しく否定しないんだな」

 あまりにも昴が香澄への気持ちを言葉にしすぎるから、いちいち否定するのがなんだか馬鹿らしくなっただけだ。
 そう思っていると、昴は言う。 

「よかったよ。兄さんが幸せじゃないと香澄が気にしてしまう」
「香澄が、って」

(お前も気にしろ。一応、幼馴染で義弟だろ)

 そう思って、でも結局笑ってしまう。
 こいつは本当に香澄を愛して、大事にしてくれてる。それが分かるから。

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