エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む

(好き? 好きって……)

 もう一度見返すと、優太先生は微笑んで続ける。

「もし、本当に離婚したら……僕を相手の候補に入れてほしいんだ」
「ちょ、ちょっとまって……」
「なに?」
「え? 好き? なんで?」
「香澄ちゃんは人を好きになる時、理由があるんだ」

 意地悪に言われて、思わず口ごもる。
 だって昴さんのことはいつの間にかずっと好きだったから。優しくされても意地悪されても好きだった。

 黙り込んだ私に優太先生は続ける。

「でも、あえて言えば……。一緒に仕事してる時から、子どもが好きで、優しくてまっすぐで、人が気づかないような小さなことにも気づいてくれて、ずっといいなって思ってた」
「あ、あの……」

 急に顔が熱くなる。
 こんな告白なんて、初めてされた。
< 87 / 219 >

この作品をシェア

pagetop