内緒の双子を見つけた御曹司は、純真ママを愛し尽くして離さない
「私が遠慮せずケーキを食べられるようお気遣いくださったのですね」
フフッとはにかむような笑みを浮かべているが、頬は少しも赤みを帯びず、心では筋書き通りの展開になっていると思って笑っているのではないだろうか。
彼女のしたたかさを感じ取り、卓也は笑みを消した。
「違いますよ。ケーキはあなたのためではなく、彼のために注文したんです。チョコレートが好きなやつなので」
「え?」
目を瞬かせている椿姫に構わず、卓也はスマホを出して電話をかけた。
ワンコールで出た相手に「着いた?」と問えば、『ああ、たった今』と迷惑そうな声を返された。
「一秒の無駄もない、いいタイミングだ。窓際の四人掛けテーブルにいるから」
そう言って電話を切った卓也に、椿姫が怪訝そうに尋ねる。
「どなたかいらっしゃるのですか?」
「ええ。椿姫さんに紹介したい人が来ます」
卓也がニッと口の端をつり上げるのと同時に現れたのは、弘田和樹だった。
ビジネススーツ姿の和樹が「どうも」と不愛想な顔で椿姫に会釈し、卓也の隣に座る。
「私のパートナーの弘田です」
フフッとはにかむような笑みを浮かべているが、頬は少しも赤みを帯びず、心では筋書き通りの展開になっていると思って笑っているのではないだろうか。
彼女のしたたかさを感じ取り、卓也は笑みを消した。
「違いますよ。ケーキはあなたのためではなく、彼のために注文したんです。チョコレートが好きなやつなので」
「え?」
目を瞬かせている椿姫に構わず、卓也はスマホを出して電話をかけた。
ワンコールで出た相手に「着いた?」と問えば、『ああ、たった今』と迷惑そうな声を返された。
「一秒の無駄もない、いいタイミングだ。窓際の四人掛けテーブルにいるから」
そう言って電話を切った卓也に、椿姫が怪訝そうに尋ねる。
「どなたかいらっしゃるのですか?」
「ええ。椿姫さんに紹介したい人が来ます」
卓也がニッと口の端をつり上げるのと同時に現れたのは、弘田和樹だった。
ビジネススーツ姿の和樹が「どうも」と不愛想な顔で椿姫に会釈し、卓也の隣に座る。
「私のパートナーの弘田です」