内緒の双子を見つけた御曹司は、純真ママを愛し尽くして離さない
椿姫にそのような紹介をした後は、和樹に肩が触れるほど椅子を寄せ、ケーキ皿を彼の前にずらした。

「ほら、お前の好きなガトーショコラを頼んでおいたぞ。飲み物はいつものココアでいいか?」

「なにもいらないから、さっさと終わらせてくれ」

「なにを拗ねているんだ。ほら、食べさせてやるから口開けろ」

フォークを和樹の口元に差し出すと、嫌そうな目をしながらもケーキにパクリと食いついた。

やりすぎだという和樹の心の声が聞こえた気がしたが、それを無視して卓也は世話を焼く。

口の端についたケーキかすを紙ナフキンで拭ってあげ、親しげに頭や肩に触れた。

椿姫の存在を忘れたかのように男同士でイチャついて見せたら、「あの」と上擦るような声をかけられた。

「パートナーとは……お仕事の、ですよね?」

「いえ、私的な交際相手です。椿姫さんと縁組しても私は指一本触れませんし、彼と別れる気もありません。今日お呼び立てしましたのは、ご承知いただいた上で、あなたとのこれからの話を進めようと思いまして」

にっこりと笑みを浮かべた卓也は、テーブルの上で和樹と手を繋いで見せた。

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