内緒の双子を見つけた御曹司は、純真ママを愛し尽くして離さない
(非の打ちどころのないお嬢様。この人が卓也さんの婚約者……)
果歩はショックでなにも言えず、膝の上で両手を握りしめた。
自分と違い大人っぽい美人で、卓也に似合いだと感じた。
婚約者の写真まで見せられたら、嘘だと主張できなくなる。
これまで果歩に優しくしてくれた卓也の言動はすべてまがいものだったのかと愕然とし、大切な思い出が黒ずんでいく。
ショックと悲しみと悔しさがないまぜとなって胸の中に吹き荒れて、心が壊れそうに痛んだ。
(こんな素敵な婚約者がいるのに、どうして私と付き合ったの? 飛島さんの言うように、結婚前のつまみ食いの気持ち? 私なら簡単に騙せそうだと思ったのかな。本気で好きになったのに、ひどい……)
涙があふれて頬を伝う。
泣き顔を見られたくなくてうつむき、唇を噛んだ。
そんな果歩に少しの同情もなく、飛島が決断を急かす。
「おわかりになったようですね。その封筒を受け取って、今をもって吉川卓也さんとの交際を終了させると約束してくださいますね?」
ハンカチを出して目元を拭った果歩は、呼吸を整えてから返事をする。
果歩はショックでなにも言えず、膝の上で両手を握りしめた。
自分と違い大人っぽい美人で、卓也に似合いだと感じた。
婚約者の写真まで見せられたら、嘘だと主張できなくなる。
これまで果歩に優しくしてくれた卓也の言動はすべてまがいものだったのかと愕然とし、大切な思い出が黒ずんでいく。
ショックと悲しみと悔しさがないまぜとなって胸の中に吹き荒れて、心が壊れそうに痛んだ。
(こんな素敵な婚約者がいるのに、どうして私と付き合ったの? 飛島さんの言うように、結婚前のつまみ食いの気持ち? 私なら簡単に騙せそうだと思ったのかな。本気で好きになったのに、ひどい……)
涙があふれて頬を伝う。
泣き顔を見られたくなくてうつむき、唇を噛んだ。
そんな果歩に少しの同情もなく、飛島が決断を急かす。
「おわかりになったようですね。その封筒を受け取って、今をもって吉川卓也さんとの交際を終了させると約束してくださいますね?」
ハンカチを出して目元を拭った果歩は、呼吸を整えてから返事をする。