内緒の双子を見つけた御曹司は、純真ママを愛し尽くして離さない

それでも今履いているオフホワイトのスリムパンツが緩くなった気がするので、二キロほど痩せたかもしれない。

休憩室でテーブルに突っ伏して浅い眠りについていたら、ドアが開けられた。

その音で目覚めて顔を上げると、コンビニのレジ袋を手に遥が入ってきた。

「寝てたんだ。起こしてごめんね」

「大丈夫ですよ。暇だから寝ていただけなので。遥さんが戻ってきてくれて嬉しいです。お昼、外で食べるのかと思っていました」

「そうしたかったんだけど、給料日まで金欠で。今日は百二十円のパンとお茶にしたんだ」

笑いながら遥が果歩の斜め向かいに座り、パンの袋を開けた。

安くてボリュームのあるピザパンで、チーズとトマトソース、ソーセージの匂いが果歩まで届く。

(うっ、気持ち悪い。ピザパンは私も好きだったのに、今は無理……)

食べている遥の前で嫌そうにできず、なるべく呼吸回数を減らして我慢する。

「果歩ちゃんはお弁当食べ終わったの?」

「今日は持ってこなかったんです。最近、胃の調子が悪くて」

「夏バテ?」

「そうかもしれないです。ゼリーとかヨーグルトしか受けつけなくて。うっ――」

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