❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
拓真は闇雲に探してもダメだと判断し、マンションの前で待っていた。

まず、梨花とのキスの誤解を解かないといけないな。

拓真はそう考えた。

どのくらい時間が経っただろうか。

マンションの前で待っていた拓真の元に近づいてくる人影があった。

「拓真さん」

自分の名前を呼ぶ声に拓真は顔を上げた。

「かすみ」

拓真はかすみの元に駆け寄り抱きしめた。

「拓真さん、どうされたのですか」

「ごめん、かすみ、梨花は勝手に会社にきて、いきなりキスしてきたんだ」

かすみは思った。

拓真さんは誤解を解こうとずっと待っていてくれたの?

涙がとめどもなく溢れて、どうしていいかわからなかった。

「かすみ、俺が好きなのはかすみだ、ほかの誰でもない」

かすみは頷きながら拓真をじっと見つめた。

「よかった、もう出て行ってくれって言われたらどうしようって思って、
マンションへ帰る足が重くて、こんなに遅くなってしまいました」

拓真はかすみをさらにギュッと抱きしめた。

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