❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
「あと、かすみさんの病状ですが、現在癌の転移は認められませんが、
体調不良はその兆しではないかと」

「かすみはまた手術をすれば助かるんだろう」

「主治医に確認したわけではないので、それはなんとも言えないとのことです」

拓真は愕然とした。

この世に神も仏もいねえのか。

拓真は自分の時間を全てかすみとの時間に費やすと心に誓った。

そんな矢先、梨花は拓真にかすみの秘密を暴露しただけでは物足らず、

かすみに拓真の前から姿を消すように促そうとマンションに向かった。

梨花の性格上、促すと言うよりは命令が正しいかもしれない。

「剣城、健斗のマンションへ向かってちょうだい」

「今の時間は春日部社長として、会社だと思いますが……」

「誰が健斗に会いに行くって言ったの、花園かすみが健斗の側にいることが、
不愉快なのよ、谷底に突き落としてやらないと気が済まないの」

梨花は憎しみの表情を見せた。

「いいから言われた通りにしなさい」

剣城は健斗のマンションに車を走らせた。

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