私は人魚姫
撫子の花が咲いていたんだ。
とっても綺麗。
数秒間、私は見とれていた。
その数秒間だけは"あの事"を忘れられた。
そんなことを思っていると渚が口を開いた。
「撫子の開花期間は7ヶ月ほどなんだ。」
「じゃあ、すっごく長いんだ!!」
私がそう言うと、渚は小さく頷いた。
そしてもう一度口を開いた。
「ああ。
きっと花の中からすれば長いんだろうな。」
「うん。
とっても長いよ!!」
「でも、何十年と生きる人間に比べたら、
やっぱりちょっと、短いんだろうな。」
「うん。
ちょっと可哀想かも。」
「でもな、その数ヶ月の命でも、撫子は一時一時を大切に、花を咲かせているんだ。
凄いよな。」
とっても綺麗。
数秒間、私は見とれていた。
その数秒間だけは"あの事"を忘れられた。
そんなことを思っていると渚が口を開いた。
「撫子の開花期間は7ヶ月ほどなんだ。」
「じゃあ、すっごく長いんだ!!」
私がそう言うと、渚は小さく頷いた。
そしてもう一度口を開いた。
「ああ。
きっと花の中からすれば長いんだろうな。」
「うん。
とっても長いよ!!」
「でも、何十年と生きる人間に比べたら、
やっぱりちょっと、短いんだろうな。」
「うん。
ちょっと可哀想かも。」
「でもな、その数ヶ月の命でも、撫子は一時一時を大切に、花を咲かせているんだ。
凄いよな。」