王子様の溺愛は、とことん甘い【クリスマスSS】
「かしこまりました」
柏木は一礼すると、無駄のない動きですぐさま父さんの元へと向かった。
柏木はほんとに優秀なのに、一つのことに集中する癖がある。
今回はそれがいけなかったんだろう。
あとで言って聞かせなくては。
「芙羽梨、ちょっとここから移動しよっか」
「へっ…?」
芙羽梨の返事も待たずに、芙羽梨の体を持ち上げる。
何が起こったのかわからないという表情で、されるがままの芙羽梨。
俗に言う「お姫様抱っこ」というものをしたのだ。
周りはザワついている。