王子様の溺愛は、とことん甘い【クリスマスSS】
起きてすぐ、頭の痛さに顔を歪めた芙羽梨。
僕はその横に入って芙羽梨を抱きしめ、頭を撫でる。
「大丈夫。すぐ治るよ」
「…は、はい…」
あとで薬も飲ませないとだな。
「えっと…あの、詩音先輩と別れてからの記憶がなくて…。私、どうしちゃったんでしょう…っ?」
すごく不安そうに僕を見つめるから、もっとぎゅっと抱き寄せた。
「芙羽梨は間違えて、お酒を飲んじゃったんだ」
「お、お酒…?なんで…」
わけがわからないというような表情で、記憶を巡らせている。
自分のしたことが信じられないのだろう。