世界を救うために奮闘するお話
そして、あまりに器が大きい親友を前に
リコットはルーシアが少し羨ましくなった。

「いいなぁ、ルーシア様は
ローと結婚できるんですもの。
わたくしはどんな相手と結婚するんだろう?
お父様が顔も名前も人柄も何にも知らない人を連れてきたら嫌だなぁ」

と、項垂れる。

ローハンはかなりの美青年なのに
奢った部分が無く性格が良い。

恋だの愛だのが無くても
生涯幸せに暮らせる
申し分のない相手なのだ。

ローハンは
リコットの頭をワチャワチャすると

「嬉しい事言ってくれるじゃん!笑
あいにく俺はルーシア様のモノだからなぁ。
でも、あのお父様が、変な奴とリコットを
くっつけたりはしないと思うぞ?
もし、そういう事がおきたら
全力で逃してやるから安心しろ。笑」

いやぁ、でも
褒められるって嬉しいもんだな
と、人好きのする笑顔で笑った。

優しく誠実で頼もしい親友だわ、、、

そして、おそらくローハンとルーシアは
心配せずとも、幸せな夫婦となるだろう。
大好きな2人の未来を想像して
幸せな気持ちになるリコットであった。
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