世界を救うために奮闘するお話
だから、まずはあの忌まわしき魔女を片付けてから、あとの2人はじっくりやってやろうと思う。目標を1つに絞ったら、名案がポンポン湧いてくる。ただ、あの女は侮ったらいけない。
少しずつ慎重に計画のために準備をしていたらあっと言う間に3年が立ち卒業を迎えた。

そして退寮する際に、あの女を迎えに来てる
2人のお方が目に止まった。
アルク皇帝の次男ルシウス様と
あの女の兄、メリディ国の王子リチャード様。
このお二方はあのローハン様に匹敵する程に
麗しく素敵なお方だった。

特に、リチャード様はあの女にそっくりでは
あったけど、1度見たら釘付けになる程で
見るだけで心臓がバクバクしてため息がでる程に素敵な殿方。リチャード様にチヤホヤされるあの女が憎い、そして煩わしい。

ルシウス様もまた素敵すぎて麗しく何度も目で追った。あの逞しい腕に抱かれたくて胸が疼いた。あの方に抱かれたらトロトロに蕩けてしまうわ。

決めたわ。私は美しいのだから
相手を1人に絞る必要なんてない。

なんなら、ルシウス様に良く似てるルキアス皇太子も私のモノにしてあげる。確か、皇帝の双子の弟の娘と結婚したんだっけ?まぁ、私からすればそんな事なんの問題でもないわ。好きなら奪う、欲しいものは奪う、ただそれだけ。
そうすればこの大陸を私の好きなようにできるわね。

そして、あのお方達は一生私を愛して
私を取り合って、私しかいらなくなるの。

私は日替わりであの人達を愛し愛される。
同時に愛されるのもいいわね、、。

それが私にとっても、あのお方達にとっても
最高の幸せだから。
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