世界を救うために奮闘するお話
扉をそっと開けると
会場の音が室内にも聴こえてきた。
近くに人がいないのを確認すると

リアムはそのまま勢いよく開こうとすると
ガンッ と、扉が引っかかった。
向こう側から鎖が掛けられていた。

それをリアムは攻撃魔法を応用して
スパァーッンと切り落とすと、振り返り
「これくらいはいいですよね?」
と、ニヤッと笑ったので

一同全員苦笑い、、、。

そして、扉を全開に開いて顔を出し
会場から漏れる音を聞いてみると

明らかに優雅なクラッシックではない
音がこだましている。

どっか〜〜ん

バリバリバリ

バンっ

スパン

ズドドドドドドドッ〜〜ン

それを聞いたルキアスは
慌てて立ち上がるとリアムの元に駆け寄り
部屋から顔を出し聴き耳を立てる。

すると、深刻な顔して振り返り一同を見ると

「戦闘が起こってるぞ、、、」と、顔を引っ込める

と、突然ルキアスの背後から
武装兵が飛びかかってきた。

「危ないっっ!!」と
リコットはすぐにルキアスにシールドを張ると

リアムがえいっと
雷を出しその従者に浴びせた。

もういても立ってもいられない一行は
会場に向かって走り出した。

会場内は先程の様子とは変わり果てていた。
一言で言うと、めちゃくちゃだった。
壁が崩れ料理の上にガレキが落ち
飲み物の入ったガラス製のコップは
全てグッチャグチャに。

100名近くの招待客やオーケストラの奏者
武装兵等の8割程度が気絶し、2割はガレキの中から這い出してきていた。
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