世界を救うために奮闘するお話
「以上が大まかな話となります、7つの時に書き記したものであるゆえ、内容が短絡的なものである事はご容赦ください、、。メイファンからもお話下さい」と、ルーシアはファイルをとじた。
「わたくしもルーシアと同じような経験をしたようです。その時代のわたくしは髪の色も瞳の色も違います。竜もいませんし弓も引きません。その人生以外のわたくしはきちんとこの世界に存在し、今のような能力もきちんと引き継がれていたようです。前世の記憶なんてものもわたくし達にはありませんし『紡ぐ者の証』についても、見てしまった記憶はあるのですが内容は全く覚えていませんでした。ただ、ローがあの夜会の招待状を持って帰ってきた時に、幼き頃、必死に書き写したコレの存在を思い出し胸騒ぎがしたのです。正直、幼き頃の事でしたので半信半疑でした。ただ、こんなに恐ろしい創作を7つの頃のわたくし達がするでしょうか?それで、念の為ブライト男爵に娘が存在するのか調べてみたのです。それからは皆さんの知る通りでございます」と、メイファンが結んだ。

……………

……………

あまりの内容に暫くの間、静寂が流れた。
< 94 / 98 >

この作品をシェア

pagetop