微妙にHではない恋愛@異文化交流物語・魔法の恋の行方シリーズ7・アラゴンとアクア
猛烈なスピードで、崖をぐんぐんと上昇していく。

花の匂いがする。

アラゴンは、背中に柔らかさを感じながら、
昨日のフェアリーの男は、アクアと、どんな関係なのか考えていた。

恋人・・なのだろうか。
許婚(いいなずけ)とか・・・

力や戦闘技術なら、俺の方が上だが、容姿では負ける。
美しく優美な男だった。

「えええええ・・・・なんで?」
突然、耳元で、
アクアが大声を上げた。

アラゴンのシャツの襟から、
ピンクのリボンが、はみ出ていた。

「これっ、なんでっ、
ピンクちゃんのリボン・・・!」
「うへっ・・!」

その瞬間、
驚きで魔力供給が、切れてしまった。

「ウワァァァーーー」
アラゴンの体がバランスを崩し、失速しはじめた。
バァーーーーーーン

大きな水しぶきを上げて、
アラゴンとアクアは、川に落ちた。
アラゴンは、どんどん川底に
引きずられるように沈んでいく。
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