微妙にHではない恋愛@異文化交流物語・魔法の恋の行方シリーズ7・アラゴンとアクア
翼が重くて、浮き上がれないのだ。

アクアは水のフェアリーなので、
泳ぎや潜水は得意だ。
すぐに、もがくアラゴンの手をつかみ、大きなバブルをつくった。

大きな翼ごと、すっぽりとバブルで包み込んだ。
アラゴンは、バブルの中心にいるので、多少は息ができるはず。

そして、流されながらも、
アクアはバブルを両手で押しながら、川面に向かってゆっくりと上昇させた。

なんとか浅瀬にたどりつくと、
バブルははじけて壊れた。
水を吸った重い翼をひきずりながら、アラゴンは大きく深呼吸した。

「はぁ・・死ぬかと思った・・」
アクアもびしょぬれで、四つん這いになりながら、肩で息をしている。

「水はダメだ、俺の翼は、そこまで防水機能がないから・・・」

そう言って、
アラゴンは、ぐっと言葉を飲み込んだ。

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