微妙にHではない恋愛@異文化交流物語・魔法の恋の行方シリーズ7・アラゴンとアクア
「伯父さんは・・フェアリー領が好きだった。
だから、ここに再現をしたのさ。
フェアリーたちも近いから、
時々、訪ねてきたらしい」

アクアは、周囲を見回して、
垂れている大きなシダを手にした。
アラゴンは、石垣に座り、
アクアに、隣に座るよう手招きをした。

「伯父さんは、俺たち一族では、
変わり者で、魔力が少ないから、
みんなから、バカにされていた。

本当なら、一族のまとめ役にならなくてはいけない立場なのに、
魔力の大きい俺の親父に押し付けたんだ。
伯父さんが逃げ込んで、作ったのはこの場所だ」

アラゴンは、一輪の花に触れた。

「アンタは、この花と同じ匂いがする。
それで、俺は、伯父さんの事を思い出したってわけで。
この奥に、伯父さんの墓がある。」

アクアは、アラゴンの指さした方向を見ると、
小さな塚があり、花輪が供えられていた。
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