微妙にHではない恋愛@異文化交流物語・魔法の恋の行方シリーズ7・アラゴンとアクア
「この花は・・アラゴン先生が?」
「いや、来るたびに、花がおいてあるんだ。
誰かが、気にかけてくれているのだろう」

アクアは、気が付いた。
花輪のつるの巻き方は、フェアリーの伝統の巻き方だ。

その意味は
「あなたを愛している。永遠(とわ)に」

アラゴンは、天井を見上げた。

ガラスが所々割れているが、
その割れ目から、夕暮れのあかね空が
切り取られているように見える。

「昔は、もっと花でいっぱいだった。
伯父さんはいつも花の手入れをして・・」
アラゴンは深呼吸した。

「ここでの伯父さんは、幸せそうに見えた・・・・」
アクアも同じように、空を見上げた。
「伯父さんは、美しいものが好きで、フェアリーに生まれたかったと言っていたよ」

アラゴンの言葉に、
アクアは空を見上げたまま、指につる草をからめた。

「あなたたちと、価値観が
違うお人だったのですね。」
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