絶叫、そして契り/『ヒート・フルーツ』第1部終盤エピソード特別編集版❣
その2
真樹子



夜7時半過ぎ…

私を除く仲間4人は、今さっき麻衣さんの部屋から帰ったわ

さあ…、お次は麻衣さんと私に三田村さんを加えたミーティングね

ピンポーン…

来たわ…


...


「…先輩、遅くに恐縮です。狭い部屋ですがどうぞ…」

「ああ、こんばんわ。お邪魔するわよ…」

ハハハ…

三田村さん、麻衣さんからのペイ、3回確認してるわ(笑)

「はい、確かに…。どうもありがとう」

さすがに深海魚も機嫌がいいわね、はは…


...


「…さっき、6人各々の今後を確認し合いました。みんな、概ね事前にお伝えした通りです。私のイカレた針路にも了解を得ました。まあ、真樹子さんは最後まで渋ってましたが…(苦笑)」

麻衣さんと私は互いに苦笑顔で向き合ってね…

正面にどっしり腰を下ろしてる三田村さんもクスクス笑ってるし…

で、さっそく煙草を口に咥えて何かしゃべるようだ

「…だけど、麻衣。合田との決着は具体的にどうすんのさ?」

うーん、ズバッときたわねえ…

でも、やはりここよね

さっき引き上げたみんなも、そこが一番気がかりだったはずよ

そもそも、麻衣さんは逃げずに真正面から決着って言ってるけど、具体的にどんな行動を考えてるのか…


...



なんと言っても、今回はやくざを使ってあの狂犬娘を拉致監禁の上、縛ったまま金属バットで左足を折った訳だし…

当然ながら、このままただで済むはずがない

それは誰もが分かってるよ

だから、恐ろしくて口にできないのよね、私もそうだしみんなも…

まあ、この深海魚はそんなこと遠慮なしだから…(苦笑)

麻衣さん、ここできっと答えるだろう






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