初恋と約束が叶う未来まで
央輔に後から聞いたら春休みにバイトして買ってくれたという指輪。なくしたくないけど、でも付けていたくてネックレスにしていた。
「勿論、大学卒業したら直ぐに結婚するわけじゃないよ…央輔総合病院に戻るのは26歳くらいになるって話だし、そこから跡取りとしてしっかり働かないとだから…」
お父さんは何かを考えながら頷いていた。
「ちゃんと2人で考えているんだな。昔から2人ともしっかりしている子だから心配はしてない。看護師になりたいのは央輔くんの為か?」
央輔も私も一人っ子で跡取りとして成長してきた。だから、親に迷惑かけてたくないと思って考えて行動してきた。
「小さい頃からずっと病院のことばかり考えて自分のことは二の次な央輔を隣で支えたい。その為に何を出来るかなって考えて、支えることは私の為…隣に並んで一緒に生きていく為に看護師になりたいの!」
お父さんはお母さんを見て、お母さんが頷くと口を開いた。
「いつかは言われると思っていたからお母さんと話して決めていた。看護師になることを私達は応援するよ。夕栖の思った通りに頑張ってみなさい!」
そう言うとお父さんはわたしの方へ手を伸ばす。頭に触るとポンポンとしてくれた。
昔からお父さんのこの大きな手が大好きで安心する。
「お父さん…お母さん…ありがとう!わたし頑張るから!」
私がそう言い終わると直ぐお父さんが口を開く。
「それより結婚って何だ!看護師は認めるけど結婚はまだ早い!」
そう言うお父さんの肩を叩いて、お母さんが笑顔で口を開く。
「結婚も認めてあげないと夕栖に嫌われますよ」
「ゔっ…」