モフぴよ精霊と領地でのんびり暮らすので、嫌われ公爵令嬢は冷徹王太子と婚約破棄したい
カロリーネの声が耳に届きベアトリスはびくりとする。その様子を見たカロリーネは心配そうに顔を曇らせた。
「顔色が悪いわ。もしかして気分が悪い?」
「いえ、そうじゃないんだけど」
(カロリーネはなにも感じていないのかな)
先を行くユリアンたちもためらいがないように見える。
彼らもカロリーネも強い魔力を持っているから、この得体の知れない不安感がないのだろうか。
これ以上進みたくなかった。けれど引き返したいなんて言えるはずがない。ユリアンたちは訓練の後も聖女の手がかりを探すはずだし、優秀なカロリーネの成績の足を引っ張ることになる。
(どこかに先生もいるはずだから大丈夫)
ベアトリスは必死に恐怖に耐えてユリアンたちを追って歩いていたが、折り返し地点の目前になると、肌が粟立つような恐怖が襲ってきて、思わず声をあげてしまった。
「これ以上進むのは危険だわ」
「ベアトリス?」
歩みを止めたベアトリスを、カロリーネが困惑した様子で見た。
大きな声だったのでユリアンたちにもしっかり聞こえたようで、彼らは怪訝な顔で振り返った。
「クロイツァー公爵令嬢?」
ユリアンはカロリーネと同じような表情だった。しかし側近ふたりはあきらかにいら立っている。
「魔獣が怖いのなら目をつむっていてもかまいませんよ」
「どうせ戦力にならないからな」
「あ、あの、そうじゃなくて……」
「顔色が悪いわ。もしかして気分が悪い?」
「いえ、そうじゃないんだけど」
(カロリーネはなにも感じていないのかな)
先を行くユリアンたちもためらいがないように見える。
彼らもカロリーネも強い魔力を持っているから、この得体の知れない不安感がないのだろうか。
これ以上進みたくなかった。けれど引き返したいなんて言えるはずがない。ユリアンたちは訓練の後も聖女の手がかりを探すはずだし、優秀なカロリーネの成績の足を引っ張ることになる。
(どこかに先生もいるはずだから大丈夫)
ベアトリスは必死に恐怖に耐えてユリアンたちを追って歩いていたが、折り返し地点の目前になると、肌が粟立つような恐怖が襲ってきて、思わず声をあげてしまった。
「これ以上進むのは危険だわ」
「ベアトリス?」
歩みを止めたベアトリスを、カロリーネが困惑した様子で見た。
大きな声だったのでユリアンたちにもしっかり聞こえたようで、彼らは怪訝な顔で振り返った。
「クロイツァー公爵令嬢?」
ユリアンはカロリーネと同じような表情だった。しかし側近ふたりはあきらかにいら立っている。
「魔獣が怖いのなら目をつむっていてもかまいませんよ」
「どうせ戦力にならないからな」
「あ、あの、そうじゃなくて……」