モフぴよ精霊と領地でのんびり暮らすので、嫌われ公爵令嬢は冷徹王太子と婚約破棄したい
「お芋を掘っているんです」
「……なんだと?」
ベアトリスは周囲を掘って抜きやすくした芋をえいっと引き抜いた。
長くてしっかりした芋が現れて、ユリアンは絶句する。
「このお芋は栄養があるし、もっちりした食感でおなかにたまるんです」
「芋? なぜここに……」
「さっき歩いているときよく見かけたので、この辺りにもあるかもしれないと思って探してみました。近くにあって幸いでした」
ベアトリスはあぜんとするユリアンに笑顔で答えてから、大きめの葉の上に芋を置いた。バッグから小さなナイフを取り出して器用に皮をむき、適当な大きさにカットする。
それから竈の火で炙った枝に刺してそれを竈に並べた。
ユリアンは一連の作業を無言でじっと見つめていた。
「ちょうどよく焼き上がりました。王太子殿下のお口には合わないとは思いますが、なにか食べないと力が出ませんので」
「あ、ああ……ありがとう」
焼いた芋と湧き水という、普段のユリアンからは考えられないような食事なのに、彼は文句を言わずに受け取り、こわごわながらも口に入れる。
すると驚いたように目を丸くした。
「うまいな」
「本当ですか? よかったです」
ベアトリスもひと口食べる。ほくほくした食感と自然の甘味が口の中に広がった。同時に懐かしさが込み上げる。
(ロゼのときに孤児院のみんなとよく食べたな)
「……なんだと?」
ベアトリスは周囲を掘って抜きやすくした芋をえいっと引き抜いた。
長くてしっかりした芋が現れて、ユリアンは絶句する。
「このお芋は栄養があるし、もっちりした食感でおなかにたまるんです」
「芋? なぜここに……」
「さっき歩いているときよく見かけたので、この辺りにもあるかもしれないと思って探してみました。近くにあって幸いでした」
ベアトリスはあぜんとするユリアンに笑顔で答えてから、大きめの葉の上に芋を置いた。バッグから小さなナイフを取り出して器用に皮をむき、適当な大きさにカットする。
それから竈の火で炙った枝に刺してそれを竈に並べた。
ユリアンは一連の作業を無言でじっと見つめていた。
「ちょうどよく焼き上がりました。王太子殿下のお口には合わないとは思いますが、なにか食べないと力が出ませんので」
「あ、ああ……ありがとう」
焼いた芋と湧き水という、普段のユリアンからは考えられないような食事なのに、彼は文句を言わずに受け取り、こわごわながらも口に入れる。
すると驚いたように目を丸くした。
「うまいな」
「本当ですか? よかったです」
ベアトリスもひと口食べる。ほくほくした食感と自然の甘味が口の中に広がった。同時に懐かしさが込み上げる。
(ロゼのときに孤児院のみんなとよく食べたな)