モフぴよ精霊と領地でのんびり暮らすので、嫌われ公爵令嬢は冷徹王太子と婚約破棄したい

 いったん学院に向かい、学院にある転移門を使う。転移門とは離れた場所と一瞬で行き来出来る魔法を付与した門のことで、国内の要所に設置されている。

 遠くまで魔法で移動出来るのはとても便利だが、王宮魔導士が厳重に管理をしているため、個人が気軽に使用することは出来ない。一般人にとってはあまりなじみがないものだ。

 討伐に参加する生徒と教師全員で転移門を使い、近くの町まで移動した。そこで教師から討伐の班が発表される。

「よかった、ベアトリスと一緒だわ」

 ベアトリスとカロリーネは運よく同じ班になれた。

「本当だわ。よろしくね、カロリーネ」

 ふたりで手を取り喜び合っていると、ふいにカロリーネの表情が変化した。

「どうしたの?」

 彼女の視線はベアトリスのうしろに向いている。振り返るとそこにはユリアンと側近ふたりが佇んでいた。

「クロイツァー公爵令嬢、カロリーネ嬢。私たちは同じ班のようだ。よろしく頼む」

(魔獣討伐を手助けするって、こういうことだったのね)

 たしかにユリアン自らベアトリスと同じ班になるのが、一番効率がよさそうだ。
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