敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
意を決して口を開きかけたまさにその時、四十代くらいの女性が殿下に親しげに声をかけた。
「これは伯母上」
この数日で王家の家系図をアニータに教え込まれていた。
殿下の伯母にあたる女性はひとりだけ。目の前の女性は侯爵家に降嫁した国王陛下の姉・ブリジッタ様で間違いない。
すぐ後ろにはブリジッタ様によく似た少女が立っていて、頬を赤く染めて殿下を見つめていた。おそらく少女は御年十五歳、殿下の従妹のイベンヌ様だろう。
「甥と積もる話もある。そなた、すまんが少しジークフリードを借りてもよいか?」
ブリジッタ様は私に目線を向けると名乗りはおろか挨拶すらせず、居丈高に告げた。
「はい」
王姉にこんなふうに尋ねられれば、もちろん私に否やはない。
素直に頷いて、殿下の腕に添えていた手を解く。そのまま会場の隅に下がろうとしたら、殿下に呼び止められた。
「待て、エミリア。外す必要はない。君は俺の妃だ、聞かれて困る話などないから一緒にここにいろ」
「これは伯母上」
この数日で王家の家系図をアニータに教え込まれていた。
殿下の伯母にあたる女性はひとりだけ。目の前の女性は侯爵家に降嫁した国王陛下の姉・ブリジッタ様で間違いない。
すぐ後ろにはブリジッタ様によく似た少女が立っていて、頬を赤く染めて殿下を見つめていた。おそらく少女は御年十五歳、殿下の従妹のイベンヌ様だろう。
「甥と積もる話もある。そなた、すまんが少しジークフリードを借りてもよいか?」
ブリジッタ様は私に目線を向けると名乗りはおろか挨拶すらせず、居丈高に告げた。
「はい」
王姉にこんなふうに尋ねられれば、もちろん私に否やはない。
素直に頷いて、殿下の腕に添えていた手を解く。そのまま会場の隅に下がろうとしたら、殿下に呼び止められた。
「待て、エミリア。外す必要はない。君は俺の妃だ、聞かれて困る話などないから一緒にここにいろ」