敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
畏怖や憐憫、同情等々、使用人らの反応は様々だが、誰ひとり私に手を差し伸べようとする者はいない。
《エミリア、大丈夫? 痛い?》
女王と謁見した王宮の中央棟を出て、私が暮らす傾きかけた裏宮にたどり着いたところで、風の精霊シルフが問いかける。
突如、空中からふわりと姿を現わした栗色の髪に新緑の瞳をした少年は、今にも泣きそうな顔で私を見下ろしていた。彼の姿を目にし、優しげな声を耳にした瞬間、さっきまでの暗い気持ちはスッと消えた。
「ありがとう、シルフ。来てくれたのね。でも、そんなに深い傷じゃないし、もう平気。痛くないわ」
『痛くない』はさすがに嘘だが、大騒ぎするほどの怪我ではない。心優しい精霊の少年をこれ以上心配させぬよう、微笑んで答えた。
シルフたち精霊は神出鬼没で、いつも手の上に乗っかるサイズで予告なく私の前に現れる。
《いけませんよ、エミリア。傷を水で流し、手当てをしましょう。さぁ、どうぞ奥へ》
《エミリア、大丈夫? 痛い?》
女王と謁見した王宮の中央棟を出て、私が暮らす傾きかけた裏宮にたどり着いたところで、風の精霊シルフが問いかける。
突如、空中からふわりと姿を現わした栗色の髪に新緑の瞳をした少年は、今にも泣きそうな顔で私を見下ろしていた。彼の姿を目にし、優しげな声を耳にした瞬間、さっきまでの暗い気持ちはスッと消えた。
「ありがとう、シルフ。来てくれたのね。でも、そんなに深い傷じゃないし、もう平気。痛くないわ」
『痛くない』はさすがに嘘だが、大騒ぎするほどの怪我ではない。心優しい精霊の少年をこれ以上心配させぬよう、微笑んで答えた。
シルフたち精霊は神出鬼没で、いつも手の上に乗っかるサイズで予告なく私の前に現れる。
《いけませんよ、エミリア。傷を水で流し、手当てをしましょう。さぁ、どうぞ奥へ》