敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
 殿下の声を受け、参加者が徐々に会場内に散っていく。殿下は私を見下ろしてすまなそうに口を開いた。
「エミリア、嫌な思いをさせてしまいすまなかったな」
「嫌な思いだなんてとんでもない。むしろ……」
「ん?」
「いえ、なんでもありません」
 ……そう。むしろ、私は嬉しかった。殿下が私のために怒ってくれて、天にも昇るくらい嬉しかったのだ。
「それから、個人的には殿下と伯母様たちとの親交が今後も続いたらいいなと思っています。もちろん、私が口を挟むところではないかもしれませんが」
「……君は奇特な人だな」
 決して愉快ではない思いをしたはずの私の口から出た台詞は、殿下にとって予想外だったようだ。
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