敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
「いえ、そういうわけでは。ただ私は身内に縁が薄いですから、親族間で親密な関係が築けているのは純粋に羨ましいんです。それに今回イベンヌ様の失言はありましたが、おかげで私もブリジッタ様の一面を知ることができました。正直、かなり癖はお強いですけど、伯母様の如才無いあの感じを、殿下は気に入っておられるのではありませんか?」
「君にはかなわんな」
殿下は僅かに目を見張り、フッと口角を上げた。
これで一旦、私たちの会話は途切れた。
「楽団長、演奏を始めよ」
殿下が楽団に向かって端的に指示する。
「はい!」
楽団長の指揮で円舞曲が流れだした。しかし先ほどの騒動が尾を引いてか、人々の動きはどこかぎこちない。踊りだそうとする男女の姿はまばらだった。
殿下は顎に手をあてて考えるようにぐるりと会場内に視線を一巡させ、最後に私に目を止めた。そうして少し茶目っ気を感じる笑顔で、私に向かって慇懃に腰を折る。
「え?」
「先ほどの約束を、今叶えてはもらえないか?」
「君にはかなわんな」
殿下は僅かに目を見張り、フッと口角を上げた。
これで一旦、私たちの会話は途切れた。
「楽団長、演奏を始めよ」
殿下が楽団に向かって端的に指示する。
「はい!」
楽団長の指揮で円舞曲が流れだした。しかし先ほどの騒動が尾を引いてか、人々の動きはどこかぎこちない。踊りだそうとする男女の姿はまばらだった。
殿下は顎に手をあてて考えるようにぐるりと会場内に視線を一巡させ、最後に私に目を止めた。そうして少し茶目っ気を感じる笑顔で、私に向かって慇懃に腰を折る。
「え?」
「先ほどの約束を、今叶えてはもらえないか?」