敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
通用門から王宮を出て、賑わう居住区に向けて歩きだす。
いくら変装していても街中となればそれなりに危険も多そうだ。王太子殿下が供も連れずに出歩いて大丈夫なのか気になって尋ねたら、なんと数人の護衛が密かについているという。
「気になるか?」
「いえ、ちっとも」
その存在を微塵も感じないのだから、付いてこられようがなにも問題はない。
「そうか。……ん? なぜ、奴まで付いて来ているんだ」
「どうかしましたか?」
「……なに、護衛の中に思い掛けない奴を見つけてな」
殿下は嫌そうに眉間に皺を寄せていたが、護衛についてそれ以上なにを言うでもなく、私たちは並んで大通りを進んだ。
いくら変装していても街中となればそれなりに危険も多そうだ。王太子殿下が供も連れずに出歩いて大丈夫なのか気になって尋ねたら、なんと数人の護衛が密かについているという。
「気になるか?」
「いえ、ちっとも」
その存在を微塵も感じないのだから、付いてこられようがなにも問題はない。
「そうか。……ん? なぜ、奴まで付いて来ているんだ」
「どうかしましたか?」
「……なに、護衛の中に思い掛けない奴を見つけてな」
殿下は嫌そうに眉間に皺を寄せていたが、護衛についてそれ以上なにを言うでもなく、私たちは並んで大通りを進んだ。