敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
綿菓子とは、いったいどんな味がするんだろう。やわらかそうに見えるけれど……。
そうこうしているうちにピエロが私たちの前までやって来る。チラッと籠の中身を覗き見ると、綿菓子というのはもこもことしていて、ずいぶんとやわらかそうだった。
微かに甘い香りが漂っていた。
「ひとつくれ」
えっ!? 隣からあがった声に驚いて見ると、殿下がズボンのポケットからコインを取り出してピエロに手渡していた。
殿下は綿菓子を私に渡すよう、ピエロに仕草で示す。
「どうぞ」
ピエロは下についた棒の部分を持って、私に綿菓子を差し出した。
おそるおそる受け取った綿菓子は、もこもこして大きいのにちっとも重くない。
「ありがとう! 綿菓子って雲みたいに軽いのね!」
私の正直な感想にピエロはニコッと口角を上げて笑み、スッと腰を屈めて私に目線の高さを合わせた。
「お嬢さん、サーカスは初めてかい?」
「はい……!」
「そうかい。それじゃあ可愛いお嬢さん、今日の記念に握手をしてもらえるかな?」
そうこうしているうちにピエロが私たちの前までやって来る。チラッと籠の中身を覗き見ると、綿菓子というのはもこもことしていて、ずいぶんとやわらかそうだった。
微かに甘い香りが漂っていた。
「ひとつくれ」
えっ!? 隣からあがった声に驚いて見ると、殿下がズボンのポケットからコインを取り出してピエロに手渡していた。
殿下は綿菓子を私に渡すよう、ピエロに仕草で示す。
「どうぞ」
ピエロは下についた棒の部分を持って、私に綿菓子を差し出した。
おそるおそる受け取った綿菓子は、もこもこして大きいのにちっとも重くない。
「ありがとう! 綿菓子って雲みたいに軽いのね!」
私の正直な感想にピエロはニコッと口角を上げて笑み、スッと腰を屈めて私に目線の高さを合わせた。
「お嬢さん、サーカスは初めてかい?」
「はい……!」
「そうかい。それじゃあ可愛いお嬢さん、今日の記念に握手をしてもらえるかな?」