敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
「それよりもほら、綿菓子も食てごらん」
「あっ、はい! ありがとうございます。いただきます!」
持っていた薔薇の花を胸のポケットに挿すと、さっそく綿菓子に噛り付く。
「……うそ。甘くって、口の中で溶けていくみたい。私、本当に雲を食べているのかしら」
初めて食べた綿菓子は、幸せの味がした。
「ほぅ、知らなかったか? 雲は蕩けるように甘いのさ」
殿下が愛おしそうに目を細くして、私の頭をサラリと撫でた。
「ふふっ。殿下もいかがですか」
「ああ、もらおう」
棒を持つ私の手に、殿下の手が重なる。そのまま包み込むように握り込まれ、クッと殿下の方に引き寄せられた。
おかしいくらいドキドキしながら、綿菓子に近付いてくる殿下の形のいい唇を眺める。
殿下の唇と綿菓子が触れた瞬間、ピクンと体が跳ねた。
「甘いな」
綿菓子を口にした殿下が、チロリと舌で下唇を舐めながら漏らす。その様子がクラクラしそうなくらい色っぽくて、思わずキュッと目を瞑った。
「あっ、はい! ありがとうございます。いただきます!」
持っていた薔薇の花を胸のポケットに挿すと、さっそく綿菓子に噛り付く。
「……うそ。甘くって、口の中で溶けていくみたい。私、本当に雲を食べているのかしら」
初めて食べた綿菓子は、幸せの味がした。
「ほぅ、知らなかったか? 雲は蕩けるように甘いのさ」
殿下が愛おしそうに目を細くして、私の頭をサラリと撫でた。
「ふふっ。殿下もいかがですか」
「ああ、もらおう」
棒を持つ私の手に、殿下の手が重なる。そのまま包み込むように握り込まれ、クッと殿下の方に引き寄せられた。
おかしいくらいドキドキしながら、綿菓子に近付いてくる殿下の形のいい唇を眺める。
殿下の唇と綿菓子が触れた瞬間、ピクンと体が跳ねた。
「甘いな」
綿菓子を口にした殿下が、チロリと舌で下唇を舐めながら漏らす。その様子がクラクラしそうなくらい色っぽくて、思わずキュッと目を瞑った。