敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
 最初の演目は玉乗り。さっきまで綿菓子を売り歩いていたピエロが大玉に乗って現れると、私は他の観客と一緒になって拍手で迎えた。
 ピエロは器用に玉を転がしながらステージ中央までやって来て、コミカルに踊り出す。最後は大きくジャンプして、宙返りで玉に着地した。見事なフィニッシュに、私は歓声をあげた。
 その後もスリリングな一輪車の芸に、演者の柔軟性に目を丸くした人間ピラミッド、とても人間技とは思えない離れ業が連発したアクロバティックな空中ブランコ、見事なバランスに何度も悲鳴をのんだ綱渡りと圧巻の演技が続いた。
 そうしてついに最後の演目、ファイヤーパフォーマンスが始まる。司会者の高らかな紹介で、広場の入口で呼び込みをしていた男性がステージに現れた。
 最初は手ならしとばかりに、数本のスティックを投げはじめる。徐々にスティックの本数を増やし、高く投げたり、投げる速度を上げたりしながら徐々に場内のボルテージを上げていく。
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