敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
殿下によって人払いがなされ、目張り布の中には私とジークフリード殿下、負傷した男性の三人だけが残った。男性は意識をなくしていたけれど、おそらく火傷そのものより精神的なショックが原因だろう。
私は患部に触らぬよう慎重に男性の頭を支え、膝の上に乗せる。頭に高さを出したところで、早速成句を唱えた。
「精霊神のいとし子エミリアが希う! 水の精霊ウンディーノ【患部に水をかけて! 水温は室温よりやや低め、二十分を目安に継続してちょうだい!】」
殿下の前で力を行使することに躊躇はなかった。今が緊急事態というのもあるけれど、なぜか『ジークフリード殿下になら明かしても大丈夫』だと、そんな絶対的な信頼があった。
《承知しました》
ディーノが私の願いに応じ、水を流しだす。火傷の際は着衣を無理に脱がせないのがセオリーだから、焦げた上衣の上から患部に水をあてるようにする。
火傷の範囲は口もとから胸にかけて。水が気管に入らないよう注意深く見守った。
私は患部に触らぬよう慎重に男性の頭を支え、膝の上に乗せる。頭に高さを出したところで、早速成句を唱えた。
「精霊神のいとし子エミリアが希う! 水の精霊ウンディーノ【患部に水をかけて! 水温は室温よりやや低め、二十分を目安に継続してちょうだい!】」
殿下の前で力を行使することに躊躇はなかった。今が緊急事態というのもあるけれど、なぜか『ジークフリード殿下になら明かしても大丈夫』だと、そんな絶対的な信頼があった。
《承知しました》
ディーノが私の願いに応じ、水を流しだす。火傷の際は着衣を無理に脱がせないのがセオリーだから、焦げた上衣の上から患部に水をあてるようにする。
火傷の範囲は口もとから胸にかけて。水が気管に入らないよう注意深く見守った。