敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
「あの、待ってください。そもそもシルフたちがこの国を興した神様というのは本当ですか? 私が輿入れを伝えた時も、この国にやって来た時も、彼らはこの国に特別思い入れがあるようには見えませんでしたが……」
 訝しむ私に、殿下は苦笑いで口を開いた。
「この世界において強い勢力を持つ国のほとんどは、建国に彼らが関わったとされている。この大陸においては、俺の祖が彼らの加護を得てガルニア王国を興すに至ったという話だ。だからまぁ、彼らにとっては多数のうちのひとつに過ぎんのだろう」
 なるほど。それなら精霊のみんなの気のない様子も納得だ。
 頷く私に殿下がさらに続ける。
「ちなみに、俺が今話したのは王家に伝わる禁書にのみ記されている内容で、建国に関わった四神の名も一般には知られていない。だが、建国の神から祝福を授かった〝いとし子〟の存在は『聖女』として国民にも広く周知されている。君が読んだ本にも『聖女』について書かれていただろう?」
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