敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
「今なにが起こっているか、なにが起ころうとしているのか。それについて陛下から直接のお言葉はありません。陛下やジークフリード殿下ですら、具体的なところはわかっておられないようです。未曾有の事態に国民が混乱しておりますので、その収束をすべく、陛下と宰相閣下らが対策を講じておられます」
 なぜ、その対策に殿下が加わっていないのか。陛下に代わって、殿下がほとんどの政務を担っていると聞いていたが……。
「殿下はどうしてるの!?」
「エーテル山に向かわれました」
 予想外の答えにパチパチと目を瞬く。
「エーテル山? ……どうしてそんなところに?」
 ここからは三百六十度、景色が見渡せる。ぐるりと首を巡らせて、遠くエーテル山を望む。
 私の目で見る限り、山の様子に特におかしなところは認められなかった。
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